公開日: 2022.11.29 更新日: 2025.09.26
無人ホテルのメリットとは?運営に必要な設備・システムも紹介

新型コロナウイルスの流行に伴い、人との接触を控えたいという考えが強まっている背景から、ゲストとスタッフの接触を極限まで減らした「無人ホテル」が注目されています。
当記事では、無人ホテルの概要やホテル側・ゲスト側にもたらすメリット、無人ホテルを実現するために必要なものなどを解説します。また、無人ホテルの運営におすすめの予約システムを4選紹介するため、無人ホテルを実現したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
1.無人ホテルとは?
無人ホテルとは、文字通りほぼ無人状態で運営しているホテルのことです。一般のホテルのようなフロントスタッフやベルパーソンは常駐していません。
ホテルに来たゲストは、フロントスペースなどに置かれた端末を自分で操作することで無人チェックインの手続きをします。客室の鍵は、チェックイン端末からカードキーが自動発行されたり、ゲストのスマートフォンに暗証番号が届いたりすることで受け取れるシステムです。暗証番号が発行された場合は、客室のドアに設置された端末に入力して解錠します。
無人ホテルの運営形態は、ホテルによってさまざまです。トラブル時にすぐ対応できるよう、ホテル内や近隣にオフィスを設けてスタッフが待機しているホテルもあれば、夜間のみ無人にするホテルなどもあります。また、無人運営と言えども、客室清掃やベッドメイキングのスタッフは用意する必要があります。
2.無人ホテルのメリット
無人ホテル運営は、ホテル側やゲスト側の双方にとってさまざまなメリットがあります。とはいえ、ゲストにとってはおもてなしをしてくれるスタッフがいないことから、あまりメリットがないのではないかと考えている人もいるでしょう。
ここからは、ホテル側とゲスト側それぞれのメリットについて、具体的に見ていきましょう。
2-1.ホテル側のメリット
無人化によるホテル側の主なメリットは、以下の3点です。
- 人件費を大きく抑えられる
- 人の手によるミスの防止につながる
- 新型コロナの感染対策に、多額の費用をかけずに済む
無人ホテルは、ベッドメイクや清掃業務をのぞき、現場スタッフをほぼ必要としないため、一般的なホテルに比べて人的コストを大幅に削減でき、収益性の向上につながります。
また、どれだけ業務に習熟しているスタッフでも、人である以上、常にミスするリスクがつきまといます。無人ホテルは、予約や鍵の管理、宿泊代の清算など間違いやすい事務作業をシステムが担当するため、ヒューマンエラーが起こる心配がありません。ミスの防止に加えて、業務の効率化にもつながるでしょう。
さらに、スタッフとゲストが接触する機会がほとんどないことから、感染症対策に時間や費用を大きくかける必要がないことも魅力です。
2-2.ゲスト側のメリット
ゲスト側の主なメリットは、以下の4点です。
- チェックイン・チェックアウトがスムーズにできる
- 安い料金で宿泊できる
- 新型コロナの感染不安が減る
- スタッフを気にせず、気軽に利用できる
ゲストはフロントに並ぶ必要がなくなり、端末を使ってスムーズにチェックイン・チェックアウトを進められます。また無人ホテルは、人件費が抑えられる分、宿泊料金を安く設定している場合が多く、一般的なホテルよりも低料金で宿泊できる点も大きなメリットです。
さらに、ホテルスタッフと対面せずにすむため、「新型コロナウイルスの感染リスクが少なく安心できる」「スタッフを気にせずリラックスして過ごせる」といったメリットもあります。
3.無人ホテルを実現するために必要なもの
無人ホテルの運営には、以下が必要です。
- チェックイン機器
- スマートロック
- 緊急時に対応できる体制の構築
- 防犯カメラ
- 予約管理システム
まずは、チェックインを自動化するためのITツールやシステムが必要です。セルフチェックインシステムを導入すれば、現地に設置した端末やゲストが保有するスマートフォン等を使ってスムーズなチェックインができます。
また、スマートロックを導入することで、物理的な鍵の受け渡しが必要なくなります。スマートロックとは、予約時やチェックイン時に発行された暗証番号を入力することで、ホテルの部屋のロックを解錠する仕組みです。
ホテル内の状態を確認するため、防犯カメラの設置も欠かせないでしょう。事務所をホテルの近くに構える、警備会社と契約しておくなど、緊急事態に対応できる体制を構築しておくことも大切です。
さらに、予約管理システムを導入する必要もあります。予約システムがあれば、予約受付や宿泊者情報の管理、料金清算など煩雑なフロント業務が一元管理できます。
4.無人ホテルの運営におすすめの予約システム4選
予約管理システムにはさまざまな種類があります。それぞれ特徴や魅力が異なり、料金プランにも幅があります。システムごとの特徴をよく理解し、自社が運営する予定の無人ホテルに合った予約管理システムを選ぶことが大切です。
ここからは、代表的な4つの予約管理システムを取り上げ、それぞれの概要を解説します。
4-1.RESERVA
RESERVA(レゼルバ)は、株式会社コントロールテクノロジーが提供している予約システムです。簡単な操作で各ホテルに合った予約サイトが作成でき、開設した瞬間から予約の受付を開始することができます。
また、ホテルの客室タイプ別・日別など細かな料金設定ができ、オンライン決済システムとの連携も可能です。英語・中国語・韓国語・タイ語にも対応しているため、日本に来る外国人からの予約もスムーズに受け付けられます。
そのほか、顧客管理機能や情報分析機能もそなえ、クーポンの発行やメルマガの配信なども可能です。うまく活用して施策につなげることで、予約数の拡大も狙えるでしょう。予約サイトが見やすく、ゲストにとって使い勝手がよい点も魅力的なポイントです。
料金プランは、基本機能を無料で使えるフリープランを含め、全部で6タイプあります。
出典:RESERVA
4-2.SelectType
Select Typeは、株式会社セレクトタイプが提供する予約システムや顧客管理ができるサービスです。
ホテルに合ったホームページが簡単に作成でき、宿泊施設向けの予約フォームを設置できます。予約情報は予約システムで一元管理でき、自動的にリスト化するため、顧客管理もスムーズです。
ホームページの作成は、豊富なテンプレートから好きなものを選んで必要な機能をカスタマイズするだけで完成するため、知識や技術がなくても問題ありません。設定が完了すれば、すぐに予約受付が開始できます。
料金プランは、無料で使えるフリープランを含め全部で7プランです。
出典:SelectType
4-3.eReserve
eReserveは、株式会社ASJが提供するクラウド型ネット予約システムです。デザインテンプレートを選び、必要な情報を登録するだけで、簡単に予約サイトが作成できます。
すでに自社で作成したホームページがある場合、サイト内に予約申込ボタンを設置して予約システムと連携することも可能です。
曜日や日別、部屋別、大人と子どもなど、詳細な料金設定も簡単にでき、プランごとの詳細ページも作成できます。利用した人のレビューを表示できる機能もあり、ゲストの利用促進に役立てられるでしょう。
プランは「eリザーブ(予約システム+Webサーバ)」と「eリザーブP(決済代行つきネット予約システム+Webサーバ)」の2種類あります。
出典:eReserve
4-4.リザエン
リザエンは、鈴与シンワート株式会社が提供する予約管理システムです。予約サイトが簡単に作成でき、必要な項目の追加や編集も容易に行えます。既存のサイトがある場合は、予約カレンダーを埋め込んでシステムの仕組みだけを使うこともできます。
予約管理だけでなく顧客管理にも優れ、ゲストの個人情報を登録してデータベースが構築できます。属性情報によってターゲットを絞り込み、キャンペーンを知らせたりお誕生日プランの案内を送ったりするなど、さまざまな施策に活用できます。
スマートロックとの連携が容易な点も、リザエンの強みの1つです。既存の設備をそのまま利用できるため、大掛かりな工事は必要ありません。1ライセンス3,000円とリーズナブルな価格で利用できます。
プランは、すぐに使えるビジネス版と必要な機能をカスタマイズできるエンタープライズ版の2種類です。1か月間無料で利用できるトライアル期間もあるため、まずは一度試してみるのもよいでしょう。
まとめ
無人ホテルとは、無人状態で運営しているホテルのことです。ベッドメイクや清掃業務をのぞいたほとんどのスタッフが必要なく、一般的なホテルに比べて人的コストを大幅に削減できます。また、事務作業はシステムが担当するため、ヒューマンエラーが起こる心配がないといったメリットがあります。
無人ホテルを運営する場合は、ITツールやスマートロック、予約管理システムなどを導入する必要があります。リザエンの予約システムは、予約サイトの作成や必要項目の追加・編集が簡単に行えます。また、ホテルの利用促進に役立てられる顧客管理にも優れており、スマートロックとの連携も容易です。まずはお試しで、1か月間の無料トライアルに申し込んでみてはいかがでしょうか。
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