公開日: 2025.05.13 更新日: 2025.05.13

Googleで予約とは?設定方法やメリット・デメリットを確認

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Googleで予約とは?設定方法やメリット・デメリットを確認

スマートフォンから情報収集を行う顧客が増加している今、予約導線をGoogleのプラットフォーム上に整えれば、顧客が途中で離脱するリスクを減らせるでしょう。ただし、導入にあたっては公式パートナー企業のサービスとの連携が必須であり、契約コストやGoogleの仕様変更による影響などの注意点も存在します。

この記事では、Googleで予約の設定方法や導入のメリット・デメリット、および同様のGoogleの予約サービスである予約リンクについて解説します。

1. Googleで予約とは

Googleで予約は、Googleが提供する予約プラットフォーム機能であり、検索や地図アプリから直接サービスの予約が完結する仕組みです。

サービスの導入により、店舗側は自社のWebサイトに誘導せずとも、Googleの検索結果画面やGoogleマップの表示上で見込み顧客を取り込めます。特にスマートフォンユーザーにとっては、情報収集から予約完了までを都度ページを遷移せずに一貫して行える利便性が高いサービスです。店舗側は顧客の離脱を防ぎ、集客力を高められます。

1-1. 4業種に対応している

Googleで予約は、2025年4月現在以下の4つの業種に対応しています。

  • レストラン:居酒屋やカフェ、レストランなど、飲食業全般
  • 美容:美容室、理容室、ネイルサロン、エステサロンなどの美容関連業
  • フィットネス:スポーツジム、ヨガ教室、ピラティススタジオなどの健康・運動施設
  • アクティビティ:テーマパーク、水族館、体験ツアー、アウトドア施設、博物館などの体験型施設

「顧客が事前に日時を指定してサービスを受ける」サービスにのみ対応しており、医療機関や士業、宿泊業などには未対応なため、注意しましょう。

1-2. GoogleマップやGoogle検索から直接予約できる

Googleで予約は、顧客が検索やマップを使って店舗を探した際に、画面上に表示される「予約」ボタンからそのまま予約操作を行える点が特徴です。

例えば、顧客が「○○市 美容室」と検索すると、該当店舗の情報がナレッジパネルに表示され、「予約」や「席を予約」といったボタンが表示されます。顧客はそのボタンをクリックし、日付・時間・メニュー・スタッフなどを選択するだけで予約できます。

Googleマップでは、店舗を選択したときに表示される詳細画面にも同様の予約ボタンが設置されており、地図検索からそのまま手続きすることも可能です。さらに、AndroidユーザーであればGoogleアシスタントを使って音声予約も行えます。

1-3. Googleのパートナー企業のサービス導入が必要になる

Googleで予約は単独では利用できず、Googleと連携している公式パートナー企業の予約システムを導入する必要があります。Google自体は予約データを管理する機能を提供していないため、予約の受付・確認・管理業務は外部の予約管理サービスを通じて行います。

パートナー企業の例は以下の通りです。

  • Kanzashi(かんざしクラウド)
  • ぐるなび
  • square予約
  • リザービア
  • EPARKビューティー
  • エキテン
  • Retty
  • オズモール

各システムは、業種ごとに強みが異なるため、自店舗に合ったパートナーを選定することが重要です。契約プランや利用料も異なるため、導入前に複数社を比較検討しましょう。

2. Googleで予約のメリット

Googleで予約は、顧客側にとっては予約までの手間を減らせる利便性があり、店舗側にとっては予約数の増加や競合との差別化といった多くの恩恵があります。

以下では、Googleで予約のメリットを、主に店舗側の視点から解説します。

2-1. Google検索からの流入に期待できる

Googleで予約を導入すれば、顧客が「〇〇駅 カフェ」などと検索した際、店舗のビジネスプロフィールに「予約」ボタンが表示されます。店舗の公式サイトや予約サイトに移動させる必要がないため、途中で離脱されるリスクを減らせる点が、Googleで予約のメリットです。

Googleは国内の検索エンジン利用シェアの約7割を占めており、店舗の情報を探す手段としても非常に高い利用率を誇ります。検索結果ページ内で予約まで完結できる導線を構築することで、予約数の向上、新規顧客の流入増加といった成果が見込めます。

特にスマートフォンからの検索行動が主流となっている現代では、検索からの導線設計が自動でされるGoogleで予約の導入により、流入率を上げられるでしょう。

2-2. GoogleマップやGoogle検索上の視認性が上がる

Googleマップや検索結果に表示される店舗情報に予約ボタンが表示されることで、他の店舗よりも目立ちやすくなる点もメリットです。競合が多いエリアや業種において顧客の目に触れる回数が増えれば、その分クリック率や来店率にもよい影響が出ます。

さらに、Googleのアルゴリズムは、顧客にとって有益な情報や利便性の高い機能を提供しているビジネス情報を、優先的に表示する傾向があります。予約ボタンを設置すれば、検索結果やマップ表示の上位に表示される可能性も高まり、MEO(マップエンジン最適化)効果に期待できる点も魅力です。

2-3. 顧客の流出防止に役立つ

予約導線が整っていない店舗では、顧客が途中で離脱し、競合へ流れてしまうときがあります。特に、ポータルサイト経由での予約をメインにしている場合、他店舗のクーポンや割引情報が併載されていることが多く、目移りするリスクが高まります。

Googleで予約を利用すれば、顧客はGoogle検索やGoogleマップ上で予約を完了できるため、他サイトを経由せずスムーズに予約へと進める点がメリットです。他店舗との比較検討の余地を与える前に予約を完了させられるため、機会損失を減らせます。

加えて、ポータルサイト内で生じがちな価格競争にも巻き込まれにくく、自店のサービスや価値を伝えやすいのも魅力です。

2-4. 予約管理の自動化ができる

Googleで予約を導入すれば、公式パートナーの予約システムと連携して、予約データを自動的に反映・整理してくれる点もメリットです。

電話やメール、予約フォームなど複数の予約窓口で受け付けている場合、後で予約内容をまとめ直す必要があります。Googleで予約であれば、予約システムに予約内容が自動で同期されるため、人的ミスやダブルブッキングの防止が可能です。

さらに、多くの予約システムには、Googleカレンダーとの連携や顧客情報の自動登録機能なども備わっており、予約管理業務全体の効率化が図れます。営業時間外でも予約受付が可能となるため、スタッフの対応負担も軽減され、業務の質の向上にも寄与します。

2-5. よい口コミからの顧客増加に期待できる

Googleで予約は、Googleマップ上の口コミと親和性が高い点もメリットです。顧客が店舗の評価を確認した後、すぐに予約ボタンを見つけられることで、行動までのスピードが早まり、顧客獲得のチャンスが広がります。

さらに、よい体験をした顧客がGoogle上に高評価を投稿すれば、検索結果に表示される評価スコアも上がりやすくなるでしょう。結果、店舗情報の信頼性が向上し、新たな顧客の来店意欲にもつながります。

「よい口コミを見た客が予約し、満足してさらによい口コミを投稿する」というポジティブな循環を作りやすくなる点も、Googleで予約の魅力です。

3. Googleで予約のデメリット

Googleで予約にはさまざまなメリットがある一方で、導入や運用にあたっては注意すべき点も存在します。期待できる効果ばかりに目を向けるのではなく、デメリットやリスクを正しく理解した上で、適切な準備と対策を講じることが大切です。

以下では、Googleで予約を導入する前に把握しておきたい、デメリットとなり得る点を紹介します。

3-1. 公式パートナーとの契約コストがかかる

Googleで予約の導入にあたっては、パートナー企業が提供する予約システムとの契約が必要になります。多くの予約システムは月額利用料や初期費用が発生し、無料プランでは機能が限定されることが一般的です。また、システムによっては1予約ごとに手数料が発生するプランもあり、一定の予約件数を超えるとコストがかさむ可能性がある点はデメリットです。

特に小規模な店舗や個人事業主にとっては、運用コストが負担となることもあるため、料金体系やサービス内容を比較し、費用対効果を十分に検討しましょう。

3-2. Googleの仕様変更に影響を受けやすい

Googleで予約はGoogleのプラットフォーム上で提供される機能である以上、システム側の仕様変更や表示ルールの改定に左右されやすい特性を持っています。例えば、Googleが予約ボタンの表示条件を変更した場合や、対象業種を制限する方針を取った場合、店舗側の判断に関係なく表示や導線が変わるでしょう。

過去にはチャット機能が廃止されたケースや、一部業種の連携が中止されたケースもあり、Googleの方針で集客ルートが大きく変化するリスクがあります。

Googleで予約だけに集客を依存するのではなく、公式WebサイトやSNS、他のポータルサイトなどと併用し、集客チャネルを多様化することが安定運用の鍵です。

3-3. 一元管理ができる予約システムでなければ作業が煩雑になる

予約管理を効率化するには、他のチャネルからの予約とGoogleで予約の情報を一元化する必要があります。しかし、現在使っている予約システムがGoogleと提携していない場合、Googleで受け付けた予約は別途手動で管理する必要があり、作業が煩雑になる点もデメリットです。

特に、複数の予約経路で受け付けている店舗では、連携が不十分な状態だと予約情報の混在やダブルブッキングといったトラブルが生じやすくなります。

3-4. 詳細な予約情報や高度な設定には対応していない

Googleで予約は、シンプルな予約導線を提供する一方で、高度な顧客管理や複雑な予約設定には対応していません。

例えば、以下のようなニーズがあっても、対応が難しい場合があります。

  • 特定の時間帯・曜日のみ受付可能な限定メニューの設定
  • 担当スタッフによって変わる所要時間の調整
  • 季節イベントや、年齢や性別などの顧客属性に応じたメニュー切り替え

季節や属性ごとの予約オプションの設定などは、より細かく条件を指定できる予約システムでなければ実現が難しく、対応できない点はデメリットと言えます。

また、予約時に取得できる顧客情報は、Googleアカウントに紐付けられたもの以上は得られません。CRM(顧客関係管理)を強化したい場合やマーケティング分析を行いたい場合には、別途顧客データの蓄積と連携を考える必要があるでしょう。

3-5. 商圏エリアで上位表示されていない場合効果が薄い

Googleで予約は、Google検索結果やGoogleマップ上で表示される店舗情報からアクセスされる仕組みであるため、表示順位が集客効果に直結します。商圏エリア内で検索時に上位表示されない場合、そもそも顧客の目にとまらず、予約ボタンがあっても効果が発揮されにくくなる点がデメリットです。

通常、GoogleマップやGoogle検索では画面上に表示されるのは上位3件程度に限定されるケースが多く、それ以下の店舗情報を見るには追加の操作が必要です。そのため、MEO対策が不十分な店舗は、機能を導入しても期待した効果を得られないことがあります。

4. Googleで予約の設定方法

Googleで予約を導入するためには、いくつかのステップを踏む必要があります。

以下では、導入までの流れとともに、導入後、日々の予約を確認する方法についても解説します。

4-1. Googleビジネスプロフィールを作成する

Googleで予約の導入には、Googleビジネスプロフィールが必須です。Googleビジネスプロフィールとは、Googleのサービス上に店舗情報を表示させるための管理ツールで、登録にはGoogleアカウントが必要です。

アカウント作成後、ビジネス名や住所、電話番号、営業時間などの基本情報を入力し、業種カテゴリーを選びます。また、ロゴや内装写真などもあれば好印象を与えられるので、掲載しましょう。

すでにビジネスプロフィールを作成済みの場合でも、「ビジネスオーナーですか?」というリンクから正しいオーナー認証を行い、管理権限を取得する必要があります。認証はハガキや電話番号確認によって行われ、承認後に情報編集が可能になります。

4-2. パートナー企業のサービスを導入する

Googleが連携しているパートナー企業のいずれかと契約し、予約システムを導入しましょう。導入サービスは業種により異なりますが、例えば美容系なら「Reservia」や「EPARKビューティー」、飲食店であれば「Retty」や「ぐるなび」などが挙げられます。

契約後、設定が完了すると、数日から1週間程度でGoogle検索やGoogleマップに予約ボタンが表示されるようになります。

サービスを選ぶにあたっては、Googleカレンダーや店内の既存の予約機能とも連携可能で、窓口を一元管理できるシステムを選ぶのがおすすめです。業務全体の効率化が期待できます。

4-3. 予約システムと連携する

パートナー企業の予約システムを導入したなら、Googleビジネスプロフィールを連携させます。連携の設定は多くの場合、パートナーシステムの管理画面から行えます。

具体的な操作方法は各システムによって異なるため、導入後に提供されるマニュアルやサポート窓口を利用して設定を進めてください。

4-4. キャンセルポリシーを設定する

Googleで予約は気軽に予約できる分、無断キャンセルや直前の変更が発生しやすいため、事前にキャンセルポリシーを設定しておけばトラブルの予防につながります。

ポリシーには以下のような項目を盛り込むとよいでしょう。

  • キャンセルの受付期限
  • キャンセル料が発生する場合の金額と支払い方法
  • 連絡なしキャンセルへの対応
  • キャンセルや変更方法

まずは、キャンセル可能な期限とキャンセル料の有無、金額を、「予約日の前日18時までのキャンセルは無料、以降は50%のキャンセル料が発生」などの形で明記します。支払い方法についても触れておくと親切です。

また、キャンセルの連絡方法は複数載せておきましょう。電話・メール・LINE・予約システム上の操作など、顧客の状況に応じて複数の連絡方法を用意すれば、連絡漏れを防ぎやすくなります。

悪天候などのやむを得ない事情による直前キャンセルについては、キャンセル料を免除する旨を一文加えると顧客の安心感につながります。

4-5. 予約状況を確認する

予約を受け付けた後は、こまめな予約状況の確認が必要です。Googleで受けた予約は、連携した予約システム内で確認できるようになっており、管理画面にログインすることで当日・週単位などの予約リストを閲覧できます。

予約が入ったタイミングで確認メールが届く機能や、Googleカレンダーへの自動反映機能などを備えた予約システムを導入していれば、ダブルブッキングや予約漏れを防ぎやすくなります。

もし、表示の遅延や反映ミスがあった場合には、パートナー企業のサポートセンターへ問い合わせましょう。

5. Googleの別の予約サービス「予約リンク」とは

「予約リンク」は、Googleビジネスプロフィールに自社サイトや外部予約フォームのURLを直接設置できる機能です。Googleの公式パートナーシステムとの連携が不要なため、自由度が高く、導入のハードルも比較的低いのがメリットです。

予約リンクの導入後、Google検索やGoogleマップのナレッジパネルに「予約」のリンクテキストが表示され、顧客はクリックするだけで予約ページに移動できます。

Googleで予約と比べて、予約リンクの予約ボタンは目立つわけではないため、視認性や誘導能力には限界があるのが欠点です。しかし、すでに自社で予約システムを運用している場合には追加コストなしで設定が可能です。

さらに、GoogleアナリティクスのパラメーターをURLに付与すれば、Google経由での予約流入を可視化できます。

5-1. 予約リンクの設定方法

予約リンクの設定は、Googleビジネスプロフィールの管理画面から簡単に行えます。

1 Googleビジネスプロフィールにログイン
管理画面にアクセスし、登録済みのビジネスを選択します。
2 「プロフィールを編集」から「予約」欄を選択
サイドメニューまたはプロフィール編集画面から「予約」または「予約リンク」をクリックします。
3 URLを入力
予約機能付きの自社サイト、もしくはGoogleフォームや予約フォームサービスで作成したURLを入力します。複数のURLを登録することも可能で、「優先リンク」を選択することで上位表示するリンクを指定できます。
4 審査・承認
入力後、Googleによる簡易審査が行われます。問題がなければ、ナレッジパネルやマップ上に予約リンクが表示されます。通常は、設定から数日以内に反映されます。

まとめ

Googleで予約は、店舗の集客を強化し予約管理を効率化するための優れたツールです。一方で、契約する公式パートナーによって機能やコストが異なるほか、Googleの仕様変更によって影響を受けやすいことから、他の集客方法も並行して運用すると安心です。

また、高度な予約設定や顧客管理を行いたい場合は、Google単体の機能では不十分です。公式パートナーとの契約なく、同様にGoogle検索上にリンクを設定できる予約リンクとどちらが自社向けか検討するとよいでしょう。

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