公開日: 2023.06.26 更新日: 2024.05.10
レンタルスペースの稼働率とは|稼働率を上げる方法も解説
レンタルスペースを運営している場合、事業の安定化を図るためには、稼働率を意識することが大切です。稼働率とは、レンタルスペースの営業時間の中で予約が埋まっている割合のことを指します。稼働率が高いほど空きが少なく、無駄の少ない運営ができていると言えるでしょう。
この記事では、レンタルスペースの稼働率に関して、稼働率の計測方法や稼働率を上げる方法を解説します。また、効率的なレンタルスペースの運営に欠かせない予約システムについても紹介するため、ぜひ参考にしてください。
1.レンタルスペースの稼働率とは
レンタルスペースの事業を安定化させるためには、稼働率を意識して経営する必要があります。稼働率とは、営業時間のうち、予約で埋まっている割合のことです。100%に近い数値であればあるほど、レンタルスペースの稼働率は高いと言えます。
たとえば1日の営業時間内でレンタルできる枠を20個設けている場合、すべて予約で埋まっていれば稼働率は100%です。一方、10枠に予約の空きがあるときは、稼働率は50%となります。
お客様の来店が毎日あるにもかかわらず、利益が出ていない場合、原因として稼働率の低さが考えられます。まずはレンタルスペースの稼働率が低くなっていないか計測して、運用方法の見直しにつなげましょう。
1-1.稼働率の計測方法
稼働率を計測するために必要なデータは、下記の2つです。
月間稼働時間 | 1か月のうち、実際に利用があった時間 |
---|---|
月間営業時間 | 1か月のうち、営業していた時間 |
データを整理するときのポイントは、月間稼働時間と月間営業時間を分単位にした上で計算式に当てはめることです。
レンタルスペースの稼働率を計測するときは、下記の計算式を利用します。
稼働率(%)=月間稼働時間÷月間営業時間×100
たとえば月間営業日数が25日で、1日12時間営業しているレンタルスペースの月間稼働時間が220時間程度ある場合、稼働率は下記の通りです。
1 | 月間稼働時間と月間営業時間を分単位に換算する |
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月間稼働時間220時間=13,200分 月間営業時間12時間×25日=300時間=18,000分 |
2 | 計算式に数値を当てはめ、稼働率を算出する |
---|---|
稼働率=月間稼働時間13,200分÷月間営業時間18,000分 ↓ 稼働率=13,200÷18,000 ↓ 13,200÷18,000=0.73333333333333… |
3 | 算出した数値に100を乗算する |
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0.73333333333333…×100=約73.3% |
上記の手順で計算すると、前述のレンタルスペースは稼働率が約73.3%であることが分かります。
2.レンタルスペースの稼働率を上げる方法
レンタルスペースは、貸し会議室など企業による利用の他にも、個人や家族によるパーティースペースや撮影スタジオとしての需要も期待できます。思うように稼働率が上がらないときは、ターゲット層を広げる他、レンタルスペース自体の魅力を向上させたり、集客方法を見直したりすることも大切です。
2-1.清潔感のある内装にする
レンタルスペースは、多くのお客様がさまざまな用途で利用します。どのようなターゲット層にも共通するポイントが、清潔感を保つことの重要性です。受付から退室まで無人でレンタルスペース運営する場合も、隅々まで清掃や整理整頓が行き届いている状態を維持しましょう。
建物自体が築年数の経った古い物件であっても、清潔感を保てば人気のレンタルスペースとなります。
室内の清潔感に加えて、壁紙やカーペット、家具などの内装も工夫が求められます。多くのお客様に利用してもらうためには、家具や小物もデザイン性が高いもので統一することが重要です。
2-2.ストレスなく使えるようにする
稼働率を向上させるためには、リピーターの獲得も必要です。お客様のリピート・定期利用を促す方法として、内装を清潔でおしゃれにするだけではなく、お客様にとって使いやすい設備・環境とすることもあげられます。
お客様がストレスなく快適に利用できるレンタルスペースは、次回利用を促してくれる上、良い口コミで新たな集客も期待できます。
ユーザー目線に立って、室内の環境や予約方法など、利用時にストレスとなりやすいものはないか確認しましょう。設備の使い方など複雑な部分の解説は、マニュアルを作成すると伝わりやすくなります。
「ゴミのまとめ方」「家具の定位置」「備品の片付け方」などがあらかじめ明確化されていると、お客様も迷わずに退室時の後片付けを行えます。
2-3.SNSを使って集客する
ホームページやチラシによる宣伝のみならず、SNSを活用した集客も効果的です。多くのSNSが基本無料で利用できるため、宣伝費を抑えつつ集客したい方に向いています。
また、SNSは画像や動画でレンタルスペースの魅力をアピールできることも大きなメリットです。投稿文やプロフィール欄に予約ページまたはホームページに誘導するURLを貼り付けると、集客効果も高くなります。
SNSによる宣伝時に注意すべきポイントが、炎上リスクです。投稿内容が思わぬトラブルを招く場合があるため、発信前は表現内容に問題はないか入念に確認しましょう。
2-4.分かりやすくアクセス方法を説明する
レンタルスペースを探すとき、立地を基準に候補を絞るお客様もいます。中には遠方から来店するケースもあるため、レンタルスペースへのアクセス方法は分かりやすく説明することが重要です。
たとえば公共交通機関を利用するお客様が迷わないように、最寄り駅からの道順を写真や動画で解説したり、所用時間の目安を記載したりします。
現地周辺で文房具や食品を購入する予定のお客様に向けて、周辺施設の情報も併記すると喜ばれます。大きな建物は、道に迷ったときの目印としても便利です。
2-5.予約システムを活用する
レンタルスペース利用者の利便性を向上させるためには、予約システムの活用がおすすめです。近年は電話での受付方法よりも、リアルタイムで空き状況が分かる予約システムの利用が主流となりつつあります。
現在、電話を主な受付方法としている場合は、予約システムの活用を検討してはいかがでしょうか。予約管理はもちろん、中には決済代行をはじめとしたさまざまな便利機能が利用できるサービスも登場しています。
予約システムを活用すると、受付の電話に費やしていた時間を他の業務にあてられるメリットもあります。
3.レンタルスペースに適した予約システム
予約システムを導入するときは、レンタルスペースに適したサービスを選ぶことが重要です。たとえば決済代行機能があると事前に利用料金を回収できるため、無人での運営も行いやすくなります。
最後に、レンタルスペースに適した予約システムを3つ紹介します。
(1)RESERVA
RESERVAは、自動メール機能が充実した予約システムです。受付完了メールの他にも、キャンセル待ちへの通知やリマインドメールを自動で行ってくれます。
(2)SelectType
SelectTypeの特徴は、デザインが豊富なことです。あらかじめ用意されたテンプレートの中から運営方法に合わせて選べる上、予約フォームの背景画像なども手軽に変更できるため、お店のカラーを演出できます。
(3)リザエン
リザエンは、オプションの備品受付や決済代行、当日の入退室対応まですべて自動化できる予約システムです。たとえば備品受付は、貸出可能数をあらかじめ設定できるため、キャパシティをオーバーした予約を受け付けてしまう心配がありません。また、予約システムにスマートロック連携機能を利用すれば、レンタルスペースを無人運営できます。
1か月の無料トライアル期間が設けられており、実際のサービス内容と同じ機能を制限なく体験できることもメリットの1つです。
まとめ
レンタルスペースの稼働率を上げるためには、運営しているレンタルスペースの魅力を引き出すことが大切です。具体的には、清潔感のある内装にしたり、ユーザーにとってストレスなく使える設備にしたりすることが、レンタルスペースの魅力を引き出すために求められます。
ユーザーにとっての使いやすさという意味では、予約システムの活用が鍵となります。予約システムを活用することで、ユーザーが気軽に予約が取れるようになるでしょう。予約システムの「リザエン」は、レンタルスペースの運営に欠かせない機能をご用意しております。レンタルスペースの運営に予約システムを活用したい方は、ぜひリザエンをご利用ください。